
【Money】副業の非ススメ – その1:基本から考え直してみたい
皆さん、いかがお過ごしですか? 輪太郎です。
本日の話題は、「私が副業を勧めない理由」についてです。
勿論、人それぞれ事情があって、副業せざるを得ない、切迫した人も居るでしょう。
しかも、こんなこと他人に言われる事ではないですよね。
私も、やれることは何でもやってみるのがいい、という考えの持ち主ですし、反対したところで責任など全く取れませんので、ご自由にどうぞ~、というのが本来正しいスタンスなんだと思います。
しか~し!
このブログは、私の可愛い後輩に向けて書いている、という設定なので(笑)。
可愛い後輩には、なるべく正しい道を選んで欲しいですし。
しかも、想定読者は「いっぱいいっぱいの人」ということですし。
(過去記事=当ブログはこんなブログです!参照)
確証バイアスという言葉、ご存じですか
本日はいつもはある「ここで学べること」という項目はございません。
学ぶのではなく、ただ聞いて頂いて、判断材料の一つにしていただければいいのです。
さて、冒頭の「確証バイアス」についてです。
確証バイアスとは、自分の都合の良い情報だけ取り入れ、不都合な情報は聞かないことにするという、ほとんどの人間が持ち合わせている心理のことです。
もし今、どうしても副業をしたい、と思っている人の多くは、確証バイアスが強く働いているはずです。つまり、冷静に判断するには、少々熱くなってしまっている可能性が高いです。
なぜなら、本来は副業など考えなくて済むのが普通の状態だからです。
この事について考える前に、少し前提条件を洗い出してみましょう。
・あなたは何歳ですか?
・フルタイムで働いていますか?
・今の業種は、もともと目指していた職種ですか?
・そもそも何故、副業しなければならないのですか?
今のあなたの給料は、多分、適正です
順序が変わりますが、まず、「そもそも何故、副業しなければならないのか」です。
多くの人は、今の給料に不満があるのでしょう。
とにかく、今の会社では給料が安すぎる、、、。
だったら、もっと条件の良い会社に転職しましょう。
それが出来れば、やってるよ。今こんなご時世だし、転職難しいよ。
だったら、今の給料で仕方ないじゃないですか。
身も蓋もない話で恐縮です。。
でも、単純にコレが実情なんじゃあないでしょうか。
辞める、辞めない、の二択。
「さらにもう一つの仕事」という選択肢は、本来不要なはずです。
自分に対する会社の評価が低い、と、不満に思われる人は多いですが、多くの場合、今の給料は適正である可能性が高いでしょう。
何故なら、本当に必要な人材なら、給料を理由に辞められるのは会社の損失なので、副業分くらいの昇給や賞与は与えられるはずです。規定でムリ、なら、少しでも良い条件を提示してくれるハズです。
条件が変わらないのは、厳しく言えば、それ以上の額を提示する価値が無いからです。
企業は利益を生むのが目的の組織ですから、あるいはあなたがどんなに優秀な人材であっても、前述のように、それ以上の報酬は出せない規定なのかも知れません。
でも、そもそも、その会社を選択した自分にも責任があるのです。
納得できないなら、再就職のアテが無くても辞めてしまいましょう。時間の無駄です。
辞めないなら、文句は言わないことです。
大人になったら、タダで教えてくれる所はない
こんなに頑張っているのに、会社から十分な見返りがない。。。
そのような考え方は、絶対に損です。
特に若い方には、憶えておいて欲しいです。
大人になったら、タダで教えてくれる所はありません。
学生の頃は、英語を学ぶのも体を鍛えるのも、タダで与えられてきました。厳密に言うと親御さんからの支払いや税金が投入されているのでタダではありませんが。。
それでも、学生本人が自分で学費を払うことは、少なくとも義務教育ではないはずです。
で、今はどうですか?
職場の上司や先輩が、いろいろと教えてくれるんではないですか?
しかも、タダどころか、お金を貰いながら教わっているんです。
これって、実は凄いことなんです。
今の給料では納得できないこともあるでしょう。多かれ少なかれ、誰にでもあるはずです。
でも、給料の愚痴を言いながら毎日不愉快に時間を過ごすより、教わることがあるうちは謙虚に教わって、スキルアップしていった方が利口だと思いませんか。
そして、今の給料と自分の実力が逆転したと思ったら、自信を持って転職すればいいんです。
今はレベルアップをしている「投資期間」なんだ、と思うのはいかがでしょう。
いっぱい投資をして、後ほどいっぱい回収するのです。
お金を貰いながら自分に投資できるなんて、凄いことだと思いませんか。
今、コロナ禍で、大変な世の中です。
でも、それは誰もが同じ条件です。
ですので、言っても仕方のないことですから、景気や時代のせいにするのもやめましょう。他人や環境のせいにする人が成功するのを、私は見たことがありません。
分散させた方がいいもの、集中させた方がいいもの
前項で副業とは関係なさそうなお話をしましたが、実は、関係があるんです。
それは、その会社でスキルアップを図るなら、そこに集中した方が得策だからです。
つまり、副業している時間があったら、その時間をスキルアップに使った方が、より早く収入を上げられるチャンスがあるはずです。
考えてみて下さい。
本業で残業になりそうだ、とします。でも、夜は高時給の副業がある。
あなたならどうしますか?
普通は、残業を断って、割のいい副業に行きますよね。
でも、そんな目先のお金に惑わされていいのでしょうか。
本業は、その道で食っていくから本業なんではないでしょうか。
そんな事ないよ、お金が全てだよ、と思うのであれば、本末転倒です。
お金が全てなら、2つの仕事をしなければいけない時点でもう失敗なのです。
厳しい言い方をすれば、もともと本業も全うできない人は、副業に手を出しても上手くいかないでしょう。
あなたが副業で力を分散しているうちに、ライバルはどんどん実力をつけ、昇給していってしまうかも知れません。
そうしてあなたは更に不満を抱え、会社を辞めたくなります。
それを繰り返すうちに年を取り、気づけばスキルも年収も付いてこない、不遇な壮年期を迎えることになってしまうでしょう。
とくに若い方には知っておいて欲しい。
世の中には、分散させた方がいいものと、集中させた方がいいものがあるんです。
分散させた方がいいもの、それはリスクです。
それ以外は、多くの場合、集中させた方がいいのです。
仕事などは、集中させた方が良いものの最たるものです。
自分が将来どう成りたいのか、決まっているなら迷わずに集中すべきです。
世の中は「単純な計算式通り」に動いている
商業の基本、知っていますか。単純です。
「安く仕入れて、高く売る」です。これだけです。
この、高く売る分の差額が「利益」なのですが、これを付加価値とも言い替えられます。
100円のジュースは皆、100円でしか買いませんが、コンビニも無い富士山の山頂であれば、例え500円でも買いますよね? これが付加価値です。
どんな企業でも、本来の原価に付加価値を付けて、売る。そうして利益を得ているのです。
先ほどお話しした通り、私たちにも同じ事が言えます。
今は不当な賃金であっても、実力という付加価値が付けば、他のところにもっと高く売れる(転職できる)ようになるのです。
その時期に、わずかなお金の為に時間を割くなど、勿体ない。
本業に集中して欲しいのは、より早く「高く転売」する為なのです。
また、もう一つの計算式にも触れたいと思います。
商業で言う、売上の計算式です。
例えばお店の売上であれば、客数×単価 =売上 という計算式ですよね。
お客様が少ない店が売上を上げるには、単価の高いモノを売るしかありません。
逆に、低い単価のものしか売っていないのであれば、お客様を増やすしか売上を上げる方法はありません。
勿論、両方上がれば、売上は一気に増えます。
これが、先ほどから話している「スキルアップ」にも言えることなんです。
スキルアップで言えば、努力×時間 = 自分の価値 という計算が成り立ちます。
仕事のスキルは大抵の場合、努力をどれだけの時間かけたか、で決まります。つまり、努力した分、結果はついてくるのです。
では、副業を考えるとどうでしょうか。
半端な努力×少ない時間 + 僅かな副業収入
これでは、全体的な数字が上がるはずありません。
お金を儲けたいと思うなら、足し算を混ぜるより、掛け算の数字を増やす方が効率が良いのです。
数字を増やすなら、足し算より掛け算をうまく利用しないと駄目です。
続きは、具体的な副業の職種について考えてみよう
今回は、私がなぜ副業より本業に頑張って欲しいか、かなり一方的に語ってしまいました。
長くなったので、続きは次回にします。
次回は、今流行の「具体的な副業」について、チョット否定的な意見をさせて頂きます。
私が副業を勧めないのはもうお分かり頂けたと思いますが、具体的な職種について、何故それがオススメできないのかをお話しするので、今回よりももう少しお役に立つ話ではないかと思います。
いずれにしろ、これが正解だなんて事はありません。
万人に当てはまる意見でもありません。
ただ、昨今の副業ブームに踊らされて、貴重な時間を失って欲しくないのです。鵜呑みにしなくてよいので、一つの判断材料にして頂けたら幸いです。
それでは、また別の記事でお会いしましょう!

その2はコチラ
【Money】副業の非ススメ – その2:副業の具体的な手段 株・FX・不動産・ブログ・プログラミング・iDeCo・NISA
厚生労働省の副業・兼業についての施策情報等についてはコチラhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html
【おまけ】本日の画像
晴れた日の江ノ島です。私は湘南生まれで、江ノ島には思い出がたくさんあるのですが、江ノ島や湘南の海岸自体はゴミだらけの思い出があります。今は、私の子供の頃(昭和40年代)よりずっと綺麗になりました。
当時はまだ固定為替制で円の価値が今の3分の一以下、つまり海外旅行が高嶺の花の時代。レジャーと言えば皆湘南に集まりましたので、ゴミが酷かったのです。当時の日本人は、今ほどモラルも環境意識もありませんでした。
タコせんべいなんてものも無かったなァ。あれ、いつから名物になったんだろ。
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