【Money】FXで勝てない人、理由は明白ですから!

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山梨・昇仙峡、黄金の鯉の池。

【Money】FXで勝てない人、理由は明白ですから!

皆さん、いかがお過ごしですか? 輪太郎です。

当ブログは投資関係のブログではないのですが、私も早期リタイア者の端くれ。早期リタイアを目指すほとんどの方が、投資に興味を持っておられるか、または既にされているのではないでしょうか。

このブログを始めてまだ日は浅いのですが、一番の人気記事はコチラです。
【Money】副業の非ススメ – その2:副業の具体的な手段 株・FX・不動産・ブログ・プログラミング・iDeCo・NISA

実は、キモは「副業の非ススメ – その1」にあるのですが、やはり投資の具体的な話に、皆さん興味がおありなのでしょう。その2,の方が人気です(笑)。

投資の中でも今回は、FX(外国為替証拠金取引)について話してみたいと思います。

株はある程度まとまった資金が必要で、あまり気軽に手を出せるものではありません。どちらかと言うと、ゆとりがある人が始めるものでしょう。(本来の性質から外れるという意味で、1単元以下で買える流行の少額投資は除く)

FXは少額から参加できますが、それがFXの犠牲者を増やしている要因の一つでもあります。
ですので、株よりもFXを記事にした方が社会貢献度が高い、と思ったのです(笑)。

私は、株式投資の方が好きです。何故なら、私も投資先も幸せになれる可能性があるからです。
為替市場はゼロサムです。私が笑えば、誰かが泣きます。
社会貢献度の話で言うと、お金を使うのであれば、株式投資の方が圧倒的に世の為になると思っています。
それはともかく、、、。

投資の話は、私の早期リタイアにも関係しています。
株や先物も含めると、投資歴は30年近くになります。FXも20年近くなるでしょうか。早期リタイアを可能にしているという事は、私が勝ち組か負け組か、お分かりいただけるかと思います。

ですので、本当に勝てなくて悩んでいるのであれば、私の話を聞いて損は無いと思います。
あ、勝っている人はもちろん聞かなくて構いません。実践できているハズですから。

それと今現在の私の状況ですが、、投資はマイ年金制度として確立しており、言わば自動販売機のような状態です。とくにFXは、リタイアして時間ができたので、昔ほど本格的ではなく、趣味程度に楽しんでいます。生活の糧にしているわけではありませんので、税金は納めておりますが、役所では堂々と「無職です」と答えています(笑)。
30年近く会社経営をしておりましたので(その後数年だけ組織人を経験)、早期リタイアは投資だけのおかげでは無い事を、一言付け加えさせて頂きます。

ここで学べること 

・FXで負ける要素をお伝えします。
・FXで勝てない要素をお伝えします。
・間違っていない理論だとは思いますが、信じるか信じないかは貴方次第です!

勝てる手法を細かく解説するような記事ではありません。
手法がどんなものであっても、まず負けない「考え方」にフォーカスしています。基本中の基本なので、勝っている人には不要の記事かと思います。

結論 = 資金管理が全て

先に、結論を書いちゃいましょう。
資金管理の徹底。
これだけです。

まず、「軍資金は減らしてはならない」ことを念頭に読んで下さい。

水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」という歌があります。
一日一歩♪ 三日で三歩♪ 三歩進んで二歩下がる~♪
これが重要です。

単純な算数ですね。
1+1+1=3  3-2=1

これを死守していれば、市場から退場させられることはありません。
必ず、1は残しておかなければいけないのです。
-2は許容しますが、-4は厳禁です。

「6,000歩下がっても、6,001歩進めばいいのか」というと、駄目です。6,000歩下がっている間にゲームオーバー(退場)になるからです。
三歩進んで二歩下がる、というのは、その順番も実は大切なのです。

FXは証拠金が必要です。証拠金 = 参加の見せ金 と言ってもいいでしょう。
レバレッジ取引なので、必要証拠金は実際の取引額よりもはるかに少額で済みます。ですので、証拠金は実質的な見せ金なのです。

見せ金が無ければ、当然参加できません。

昔からそうですが、投資をする人はとにかく「手法」を求めがちです。
どうすれば勝てるのか、勝つ人はどのような手法を用いているのか、、。

そして一時期、そのような教材がとんでもない高額で販売されていました。
勝てない人はそれを買いあさり、やはり勝てないのでまた次の教材を買う。そうして永遠に聖杯探しをして、結局はいつまでも勝てないのです。

教材を売る多くの人は、大して勝てていないと思います。
何故なら、高額トレードでキチンと稼げているのなら、そんなモノを作ったり売ったりするような手間暇をかける必要はないからです。

勝てる人は何をしているのか、お教えしましょう。
一番最初にまず、「負けないことを覚える」のです。
退場せずにマーケットに居続けることは、最低条件なのです。稼ぐのは、まず生き残ってからです。

勘違いしないで欲しいのですが、一取引についての負けは絶対、有ります。
ですので、負けない、というのは、取引単位の事ではありません。
「資金を減らさない」=「負けない」という意味です。

三歩進んで二歩下がるのであれば、それは勝ちです。
まずは、「三歩進んだ」ら「四歩下がらない」技術を持つことです。

「上がるか下がるか」 = 「確率は50%」 のウソ

副業の非ススメ – その2」という記事で書きましたが、私はFXについては投資だと思っておりません。
「通貨の人気投票」というゲームだと思っています。

結局のところ、為替は「上がるか、下がるか」です。乱暴な言い方をしたら、丁半バクチと変わりありません。

ちなみに私の場合、FXをゲームやギャンブルと見立てているからこそ、対策が出来ているのだと自負しています。

投資ですらギャンブル性がありますが、投資は努力した分の見返りが比較的大きいものです。
株式投資は、決算書が読めれば大きく道を誤ることはありませんが、FXは経済指標を読めても値動きの方向を正確に読むことはできません。

いろいろとご意見はあるかと思いますが、一先ず、FXをギャンブルとしちゃいましょう。

上がるか下がるか、なら、確率は50%ですね。
それなら、誰も負けないと思いませんか?
仮に一時的に勝敗が分かれても、勝者と敗者は半々になりませんか?
でも、なっていないですよね。圧倒的に敗者が多いですよね。
何故ですか?

それは、「確率は50%ではない」からです。

10万回のトレードを数年間にわたりランダムに続ければ、恐らく限りなく5万回ずつに近い勝敗になるのだと思います。

でもFXの場合、トレンドというものがあります。
円高が1か月続けば、ドル円は下がり続けるでしょう。
スウィングトレードの場合、そこでランダムにロング(買い)で入っても、負け続けることになります。

勿論、いつかは円安になるでしょう。それでも、1か月の円高場面では、ロングで入る限り、勝率はゼロに等しいのです。
ショート(売り)を取り混ぜれば計算はいくらか変わりますが、だとしても1か月くらいのショートスパンでは50%になる事は考えにくいです。

つまり、「何年かけてもいい」「資金はいくらでもある」という条件であれば、「勝率は50%」と言えるのですが、実際にはそんな事はあり得ません。

資金が有限である限り、実質的な勝率は五分にはならないのです。

また、人間の心理の働きも、勝率を50%にさせない要因の一つです。
「これだけ下がったのだから、そろそろ上がるだろう」
「この通貨は値ごろ感があるな」
そのような勝手な思い込みがあるために、ランダム性によって「確立」されるべき「確率」が歪められるのです。

ギャンブルの必勝法、知っていますか?
「マーチンゲール法」です。
負けても次に倍で賭ければ、どんなに連敗しても一発で取り返せる方法です。
例え10連敗しても、11回目に勝てば、それまでの負けはチャラになります。
でも、この方法は現実的には使えません。
何故なら、連敗が続けば資金がもたないからです。

これらのことから、負けない鉄則は、
・資金があること
・連敗が少ないこと
であることが分かります。

「三百六十五歩のマーチ」のようなカンタンな算数で「負けない仕組み」を考えれば、それだけでFXのスタイルは劇的に変わります。

「1回の負け金」や「連敗」をどれだけ許容するか

よく言われる考え方で「資金に対して、1回の負けを何%許容するか」というものがあります。

例えば、大きく「20%」許容するとしましょう。
軍資金が100万円だとして、負け続けるとします。

1回目 = マイナス20万円 → 残金80万円
2回目 = マイナス16万円 → 残金64万円
3回目 = マイナス12.8万円 →残金51.2万円

といった感じで、3連敗でもう軍資金は半分近くになってしまいました。

ではここから勝ち始めるとしましょう。
逆に、資金の20%を増やすとしましょう。

1回目 = プラス10.24万円 → 61.44万円
2回目 = プラス12.288万円 → 73.728万円
3回目 = プラス14.7456万円 → 88.4736万円

約88万円ですね、、、。当たり前ですが、100万円には戻らないです。
つまり、3回負けた分を取り返すのには、4連勝しなければならない、という事です。

これは、資金に対する勝ちや負けの許容額を基準で考えた場合勝率50%では負けることを意味しています。(常に連勝が先にくる、という奇跡を除く)

資金に対して20%というのはかなり大きく、レバレッジ的に見ても現実的ではないのですが、一度に負けの許容額を大きくしたら、取り戻すのがいかに大変かが分かります。
資金へのアプローチを間違えると、勝率が意味を成さなくなる、という例です。

これらのことから、さらに負けない鉄則は、
・資金に対して、負けの許容は小さく設定する
・連敗を減らす
というのが分かります。

次に、勝率を見てみましょう。

コツコツドカン = 勝率が高くても、1度の負けで無に帰す

勝率が70%の手法があったとしましょう。

「10回のうち、7回も勝てるじゃん!その手法、最高!」という考えを持つ人が多いから、手法探しがすたれないわけですね。

でもそれは、「どの回も同じ勝金・負金」である場合に有効な考え方なのです。

千円で7回勝って、1万円で1回負ける、、、そうなると3千円の負けです。
恐らく、負けている人の多くは、このパターンではないでしょうか。
これでは勝率70%の意味がありません。

つまり、このように「勝ち金」と「負け金」のバランスが悪ければ、どんなに勝率が良くても無意味なんです。

これは、人間の「欲と恐怖」が関係しています。

本来、指値と逆指値の設定は絶対に必要です。
例えば、指値(利益確定)を10万円、逆指値(損切)を5万円、でポジションを持ったとします。

ポジションが今現在、1万円のプラスになりました。さて、、、、。

1万円あれば、あのスニーカーが買える、、、と思えば、利益を確定したくなります。指値を10万円、としているにも関わらず、です。

1万円という欲と、下がってマイナスになれば1万円がパーだ、という恐怖が、決済に進ませてしまいます。例えまだ上がりそうな局面であっても、我慢できないのです。

これが、1万円のマイナスならどうでしょう。
1万円も損したくない、、、という恐怖と、もしかしたら放置しているうちに戻るかも知れない、、、という欲が、損切を遅らせてしまうのです。

決断を先送りすることで、被害が大きくなってしまうのです。

状況が不利だと判断するなら、ストップの5万円を待たずに1万円という最小限の被害を許容すべき局面にも関わらず、判断が狂うのです。
本来とるべき行動と逆なのです。

利益は早く確定し、損失の確定は遅れてしまう、というのが人の欲と恐怖です。

コツコツ小さく稼いで、ドカンと大きく負ける。
勝ちと負けの金額のバランス(リスクリワード比)が悪すぎるのです。

例え勝率が30%でも、利益確定が50pips、損切が20pips、を厳密に守れるのであれば、負けることはないのです。

これらのことから、さらにもっと負けない法則は、
・勝率だけではダメ
・リスクリワード設定だけでも駄目
・勝率&リスクリワード&失点許容率、のバランス管理が必須
ということが分かります。

これまでの数字を、自分の手法にあてはめれば良いだけ

もっと勝てる手法はないか、、、とばかり考えるより、とりあえず今の自分の手法(というかスタイル)を今一度分析して、先ほどまで見てきた数字を当てはめてみるだけで、資金の減りは防ぐことができるはずです。

自分の成績を記録してみて下さい。
・勝率は何%か
・連敗は最長どのくらいか
・1取引の利益額と損失額の比率
・一度の損失の許容額は何%程度だったか

これで、敗因の切り分けができます。
ここで初めて、手法を検討する意味が出てきます。
あらたに手法を採用するとしても、これらの把握をしてからでないと、また同じ沼にハマってしまいます。

提案なのですが、先ほど例に挙げた「口座資金に対して、負けをどれくらい許容するか」というのは、一度決めたらしばらくは動かさないようにして欲しいのです。
勿論、最初は可能な限り許容額を低く設定して下さい。

成績がよほど落ち着くまで、ポジションのサイズは変えない方が良いです。
数式が複雑になるからです。
問題を切り分けるために、数式は少し単純にしてみたいので、ココは固定させるのが賢明です。
安定して勝てるようになり、状況変化に十分対応できる「資金管理能」が出来上がってから、ポジションサイズの自由度を検討しましょう。

もし勝率が高ければ、連敗は気にしなくてもいいでしょう。
そして、利益確定より損切が深くても、ある程度は大丈夫なはずです。

勝率が低いのであれば、おのずと連敗は多くなるでしょう。
その場合は、損切額よりも利益確定の額をかなり多めに見る必要があります。

このように、トレードを構成するバラバラの数字を組み合わせ、「資金が減らない数字の組み合わせ」を決め、それを徹底させるのです。
それが、負けない方程式になるのです。

つまり、どんな手法を選択しても、この数字の組み合わせを間違えなければ、負けは自ずと減るはずなのです。

もしどうしても困っているのであれば、手法は一度おいておいて、愚直に淡々と、ダウ理論に基づいた行動を取ってみて下さい。
ダウ理論が分からないのであれば、最低限それだけは学んでください。
そしてこれまで見てきた「負けない方程式」の数字を自分なりに設定し、少額でもいいのでリアルトレードで試してみて下さい。

手法を考える前に、方程式をまず作って下さい。
そしてその方程式に従い、「指値と逆指値」を必ず入れて下さい。
入るのは、ダウ理論にそって決めたルール通り、決済は成り行きではなく指値通りにしておきます。
トレードにおいて放置プレーは厳禁ですが、メンタルコントロールが出来ないうちは「指値&放置」でかまいません。

もし連敗が続くようなら、ルールを変える前に、まず方程式を再考して下さい。決済に時間がかかり、逆指値にかかってしまうようなら、リスクリワード比とその幅が問題かも知れません。
こればかりは、時間足、通貨ペア、時間帯、によるボラティリティにより調整が必要です。トレードスタイルによっても変わるので、この記事では書ききれません。
とにかく、少額トレードで何度も微調整を繰り返してみて下さい。

これだけで、成績は大きく改善されるはずです。

もしこれでも負け続け、ダウ理論のせいで勝てないと思うのなら、恐らくもう投資系の世界からは撤退した方が賢明だと思います。

勉強では勝てない。ルールを守れるかどうかだ。

何度も言いますが、「これは投資だ」という言葉で誤魔化すのは止めましょう
銀行のディーラーさんレベルになって、はじめて「投資」だの「投機」だのを語りましょう。
恐らく現在のレベルであれば、それはギャンブルだ、と認識していた方がはるかに安全です。

また、勉強しているから大丈夫、、、と言って誤魔化すのも止めましょう。
以前の記事でも書きましたが、「勉強しても勝てるわけではない」のです。
努力した分、確実に成果が出るなら、誰も負けないのです。ゼロサムゲームである以上、必ず敗者が生まれるのです。

仮に、勉強したら勝つ、というのが真実だとしましょう。

それでも我々の多くは負けます。何故なら、勉強が出来る人の方が強いのなら、ほとんどの人は東大生に勝てないからです。

勉強で彼らに勝てないのは分かるのに、なぜFXで彼らに勝てると思うのでしょうか。
逆に言うとFXは、勉強しなくても彼らに勝てる可能性は非常に高いのです。

私は「努力しても無駄だ」と言っているわけではありません。
私も相当努力しましたし、勝っている人で努力していない人は居ないでしょう。

私が言いたいのは、「勝っている人は皆、努力している。が、努力した人が皆、勝てるわけではない」という事です。

では、どういう人が勝つのか。
それは、メンタルを克服した人です。

軍資金を減らさない方程式は、カンタンでしたね。
数字は掛け算で出来ていますので、全体の数字を下げないようにするには、「どこかの数字が低ければ、どこかの数字を上げる」努力をする必要があります。
チャートの勉強も必要ですが、その勉強よりもずっと大切なことです。

これは、ビジネスでも行われている事です。
店舗の売り上げを上げるには、客数を上げるか、売価を上げるか、しかないのです。
何故なら、売上 = 客数×客単価 だからです。
このカンタンな数式は、店であれ不動産であれ、モノを売る仕事であれば不変のものです。誰でも、自然にその努力をしているハズです。

つまり、この単純な方程式を「鉄の心で死守できる」のであれば、あとは勉強の努力が報われる可能性が高くなります。
こんなカンタンな数式、東大生でなくても分かりますよね。

でも、東大生であれ「ルールを守れない」のであれば、絶対に勝てないのです。
欲と恐怖に勝つ、、、それはある意味、東大に入るよりも難しいのです。

聖杯が無い、というのは、そういうことです。
どんなに勝率の高い手法を得ても、それを守り通す「鉄の心」がない限り、無駄なのです。

損切は「投資家に与えられた唯一の武器」

前述の通り、私はFXを「奥の深いギャンブル」だと思っています。
だからこそ、怖さを自覚して、それを克服することを考えてきました。

麻雀が強い人は恐らく、FXにも強いハズです。
勝てる要素というのが、非常に似ているからです。

麻雀の弱い人は「手に溺れる」「突っ張る」「全部アガろうとする」という共通点があります。
全勝はできないという事をわきまえていないのです。

勝つ人は、降り方が上手い。例え自分に良い手が入っていても、相手の方が有利とみたら、降りる。
その降り方も、むやみに降りるのではなく、自分がアガれるチャンスも取っておけるように工夫します。いわゆるベタ降りはしません。

そして、流局になった時にノーテン罰符を払う事を惜しみません。
ノーテン罰符は、多くの場合千点です。3人に払っても3千点。それで済むのです。
それなのに、手に惚れ、チャンスが少ないことは分かっているのに、降りたくない気持ちで突っ張り、相手に親ッパネなどを振ってしまい、1万8千点もの損失を被る。

麻雀を知らない人はナンノコッチャという話ですが、つまり強い人は、全勝は出来ない事を知っている、だから負けるときは被害を最小限にする技術があるし、その心得を忘れないのです。

FXや株で言ったら、それは「損切」です。
損切は、投資家に与えられた唯一の武器なのです。

よく「勝ち逃げ」という言葉が使われますが、勝負ごとにおいて「負け逃げ」という概念は非常に大切です。
競馬であれば、大金をつぎ込んでしまったら、もう後は馬任せで、逃げられません。不利な状況になったところで「もう降りた」は許されません。

しかし、投資家には損切という手があります。
不利になったり、危険を察知したら、途中で降りられるのです。
逃げを認めてくれるのです。

損切をしない手法というのがあります。
私は詳しく知りませんが、それを謳っている人がいます。本当か嘘かは知りませんが、そうやって勝っている人が居るのなら、本当なのでしょう。
しかし、理論的にいったら可能なのでしょうが、あまり現実的では無い気がします。

株も為替もそうですが、「決済するまでは負けではない」のは真実です。
ですので、どんなに含み損が膨らんだところで、資金が潤沢であれば(レバレッジが低ければ)、それは塩漬けになるだけで、その時点では損失ではありません。それに耐えられれば、勝負はまだ決まらないのです。

つまり、損切しない手法というのは常識的に考えて「超長期間」であるか、「資金が超潤沢」であるかが条件になるはずです。
本当に損切せず勝てる手法があれば、誰も負けません。誰も負けなければ、為替市場は存続できません。

今、為替市場が存在している、ということは、「必ず勝てる手法など無い」事を意味しています。

そういった夢のような手法に心惹かれるのは分かりますが、夢を追うより、現実をキチンと見て対処するほうが確実ではありませんか。

欲と恐怖との闘い

綱渡りを想像して下さい。
地上20cmで訓練するのは恐くありませんし、それでうまく出来るようになるかも知れません。
では、出来るようになったところで、地上100mのビルからビルへ、、、という場面ならどうでしょう。
ほとんどの人は足が震えて、前へ進めないでしょう。

複利は人類最大の発見だ」と言ったのは、人類史上最大の天才、アインシュタイン博士です。

FXは複利で資金を増やすことができる、という点が最大の魅力です。
小さな資金から始めても、大きく資金を増やせるのが、株や不動産よりも有利な点です。

しかし、デモ取引では勝てるのに、実戦で勝てない、、、とか、少額で始めた頃は勝てたのに、取引額が増えたら勝てなくなった、、、とか、そういう話をよく聞きます。

それこそ、綱渡りと同じ状況なのです。

地上100mで綱渡りをするのであれば、20cmの練習でうまく行くだけでは駄目です。100mの恐怖を克服しなければなりません。

私の場合、デモトレードはせず、すぐに実践に入りました。
お金を減らしたくないので、ものすごく集中しました。結果、それが功を奏して、比較的早く勝ち組に入ることができました。

しかし、ある金額に達してから、勝率がグンと落ちました。
私はそれが「欲と恐怖」が原因であると確信し、その日から画面を工夫し、「現在の金額」を見えないようにしました。見るのは、現在の獲得pips だけです。

利益額 = ロット×pips です。
ロットが大きくなれば、利益額も大きくなる。
そこに踊らされない工夫をしたのです。
利益額がいくらであれ、pipsの数字は同じです。

金額が小さかろうが大きかろうが、やっている事は「価格の乖離(pips)」だけを切り取る作業なのです。
そこに「ロットをどれだけ乗せるか」だけの違いです。
1ドル102円が103円になった時に決済する、という行為は、1ロットであろうが1万ロットであろうが、同じなのです。

もっと言えば、100円儲けるのも100万円儲けるのも、作業としては全く同じなのです。
そこに1ロット乗っているか、1万ロット乗っているかの違いだけなのです。

ということは、「地上100mの景色が見えなければいい」のではないか、と思ったのです。
今現在、10万円の含み益がある、、、その情報を目にしてしまうと、欲に負け、本来ならば30万円まで伸ばせる局面で決済の手を出してしまう事が多くなっていたのです。

逆に、含み損が50万円になると、なかなか損切できない。一応、ストップ注文はかけているものの、この局面ならさっさと損切した方が賢明、という場面であっても、もしかしたら戻るかも、、、という逆の欲が出てしまう。

正しく判断できれば、ストップ以前に退場でき、被害額は少なくできます。ストップ額は損失の最大を意味しているので、できたら最後まで持ち続けない方が良いのです。

ですので、判断を鈍らせないために、私はpips だけをみてトレードする事を徹底しました。
その結果、「大きな金額の取引」での勝率を安定させることが出来ました。

あくまでこれは、私の場合です。
メンタルコントロールが優れている人であれば、こんなアナログ作戦を採用する必要すらないでしょう。

それでも、この例はただメンタル強化をするだけではなく、弱いメンタルを工夫で補えることの重要性を示唆するものだと思っています。
くだらない例で恐縮ですが、チャートの勉強よりも、私にとってははるかに効果があった一例です。

せっかく勝利の方程式が分かっても、それを守るルールを徹底できなければ無意味です。
欲と恐怖を克服しない限り、ルールを守ることはできません
ルールを守れなければ、トータルでマイナスしない方程式は崩れてしまうのです。

私の場合は、FXをゲームと見立てることで、ルールさえ守ればこのゲームをクリアできるという確信のもと、長きにわたり生き残ることが出来ている、と考えています。

これを「投資だ」と言い訳し、勉強していれば何とかなる、などと都合よく解釈し、自分の心の弱さに目をつむっていたなら、ギャンブルの泥沼にハマっていたことでしょう。

決済するまではお金ではない

「決済するまで、それはお金ではない」と思える人は、最強です。

欲や恐怖に左右されるのは、それが「現金」だと思うからです。
本来は、含み益も含み損も「単なるプロセス」なのです。

私が「FXはギャンブルだ」とか「FXはゲームだ」というと、顔を真っ赤にして反論する人が多いです。
でも、カテゴリ分けする意味ってあるのでしょうか。せいぜい反対する家族を説得するため、ギャンブルよりは聞こえの良い「投資」という言葉を言い訳にしたいだけではないでしょうか。

私は、稼げるのなら、ギャンブルであろうが投資であろうが、どっちだっていいです。
「勝つ」という本質さえ見極められるのならば、言葉でカテゴリ分けする意味など不要だと思っています。

むしろ、ゲームとしてわきまえた方が、私は勝ちやすいです。
何故なら、現金と思わなければ「欲と恐怖」に左右されなくて済むからです。

含み益が増えていても、決済するまで現金ではない、と言い聞かせます。

もっと言えば、ATMから引き出さない限り、残高すらお金ではない、と思っています。
バーチャルだと言い聞かせることで、少しでも欲や恐怖から解放されやすくなります。

もっとも、今ではむしろ淡々と機械的にしか出来ないので、昔のような高揚感はありません。自らギャンブルから手を引く人は、そのスリルを味わえなくなるからだ、と言います。そんな感じ?(笑)

ともかく、このゲームを続けるためにも、軍資金は常に確保しておかなければなりません。
FXの最低条件は、証拠金という名の軍資金が常に一定額あること、です。

これさえ確保できていれば、多少負けても、またチャンスが訪れた時に参加できます。
どんな手法であっても方程式は同じなので、その「項や係数」をコントロールすることで資金を守ることを学ぶべきです。

まず先に、資金管理。手法はその後。
逆はダメです。
資金管理を後回しにすると、穴の開いたバケツに水をそそぐのと同じで、勝っても勝ってもバケツの水はたまらないでしょう。

「問題の切り分け」の重要性

まとめ 負ける理由
・手法探しに憑りつかれている
・資金管理が理解できていない
・欲と恐怖に踊らされている
・一喜一憂する
・ルールが無い
・あっても守れない
・全勝したがる
・全勝できると信じている
・確証バイアスが強い

あなたは、何が問題で負けていましたか?

投資だけではなく、ビジネスでもパソコントラブルでも、あらゆるトラブルにおいて「問題の切り分け」は重要な作業です。

物事は、いろいろな要素で構成されています。
何がOKで、何がNGなのか、一つ一つ切り分けて検証していけば、問題点が明らかになっていきます。

特に数字に関わる問題点を洗い出す時、その結果が成り立つ方程式を考え、構成数字のうちのどれが問題なのか、を見つけない限り、結果は改善されません。
生きる上で非常に重要な考え方なので、是非、意識して問題に取り組んで頂きたいと思います。

どうでしょう、少しは参考になりましたでしょうか。
はい、解決!

ワンポイント:予測はしない。ただひたすら、対応する。

資金管理が最重要、という話は、だいたい説明できたと思います。
それでは、チャート分析や指標考察はどうなのか、という話題に、最後にカンタンに触れておきます。

世に「テクニカル派」とか「ファンダメンタルズ派」とか名乗る人達がいます。対極の意味で使われる事が多いようです。

ファンダメンタルズ派の人は「チャートはオカルト」だと言ったりします。テクニカル派の人は「ファンダメンタルズは確実性が無い」などと言ったりします。

本当に、日本人はカテゴリ分けが好きな人種だと思います。
私は、「どちらの派も結局は同じ」だと考えております。

何故なら、「相場を動かしているのは人間」だからです。

「グランビルの法則から言って、、、」とか、「エリオット波動の第2波だから、、、」とかの分析を無駄だ、と言う人が居ます。しかしこのような行為をオカルト呼ばわりするのは間違っています。

別に、市場がチャートを中心に動いているわけではありません。
人が動いた結果を表したものが、チャート」なのです。

卵かニワトリか、みたいな話ですが、そのチャートを見て、皆がまた市場を動かすのです。
皆が意識しているポイントで、相場は動きやすいのです。
次の一手を考える場合、チャート分析は無駄ではないのです。
逆に言うと、トンチンカンなポイントを見ていても、皆の動きは読めません。

勉強が必要なケースとして、「皆が意識しているポイントはどこか」という、なるべく正しい情報をチャートから読み取る力をつける、という点が挙げられます。
勝つためというより、危険を回避するために有効なのです。

結局、人が相場を動かしている以上、テクニカルはファンダメンタルズと本質が一緒なのです。

あなたは人の心理を読めますか?読めないでしょう。
だから、相場の動きを正確に予測するのは不可能なのです。

例えば、重要な経済指標が発表されるとしましょう。
各サイトで、事前予想を見ることが出来ます。
これがまたクセモノなのです。

普通、経済指標の結果が良いと、関連通貨のレートは上がりやすいです。
しかし、事前予想が出回ることにより、「結果は良い」のに「予想よりも良く無かった」という事でレートが下げられることがあります。

また、チャート分析でよく言われる「抵抗線」というものがあります。特に意識されているであろうレートです。
レートが下がりだし、抵抗線に接近した場合、、、
そこが抵抗して反発し、逆に上がりだすのか。
抵抗線に触れて、さらに勢いよく下がり続けるのか。
どっちにも取れます。
いろいろな判断材料がありますが、どっちにしろ正確に予測するのは不可能です。

なら、予測すら無意味ですよね。

多くの専門家がいろいろな事を言いますが、ほとんどは「後付け理論」なのです。
そこで何故そういう行動を取ったか、など、何億人ものトレーダーに直接聞くことなど出来ません。
つまりは、結果を見てからの後出しジャンケンなのです。正解など、誰にもわからないのです。

ですので私は、予想はせず、ルールを決めて、ただひたすら愚直に実行するのが良いと思っています。
抵抗線に触れたら買い、というルールを決めたなら、買う。
それは、予想ではなく、ルールに従った行動です。

抵抗線に触れたらしばらく様子見、というルールを決めたなら、手を出さない。
そう決めたら、感情を挟まずに淡々とそれに従うのです。

これが機械的に出来たら、それこそ勝敗は50%です。
先ほど、勝率は50%ではない、と言いましたが、それはランダムに入った場合です。
上がるか下がるか、というのは50%の確率なので、同じような場面で同じ行動が出来るのであれば、限りなく50%に近くなるはずです。

50%では、お金は増えませんよね。。。
だから、リスクリワードの比率を考えるのです。
例えば、勝ちは1,000円、負けは400円、と決めて確実に実行できるのであれば、勝率50%であってもお金は増えるのです。

ですので、私が市場で生き続けるために実践しているのは、
予想はしない。ただひたすら、対応する
ということです。

だって方程式を考えたら、絶対にお金は増えるのですから。
この方針を貫き通せば、ストレスも最小限になります。

資金管理とメンタル克服、これで多くの人は救われるハズです。

但し、くどいようですが「相場を動かしているのは人間」です。
多くの人がチャート分析をしています。つまり、そこに人の心理が反映されているのです。
それを見てトレードをしている人が多数である以上、やはりチャートを読む訓練は必要です。

私は、まず資金管理、といっているのであって、チャート研究が不要とは言っておりません。
ダウ理論を知らないでトレードするのはやはり無謀だと思います。
チャートのクセを読む引出しが多ければ多いほど、騙されることは少なくなっていくものです。

それでは、また別の記事でお会いしましょう!

※賢人・バフェットの言葉
 近視的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う。


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